「階段で手すりを使うことが増えた」「ちょっとした段差でつまずきやすくなった」——そんな変化を感じたことはありませんか?
前回の記事では、サルコペニア・ロコモ・フレイルの関係性についてお伝えしました。筋肉量が減る(サルコペニア)と、次第に「歩く力」そのものが落ちていきます。これがロコモです。
今回は、自宅でできるロコモ度のセルフチェック方法を詳しくご紹介します。今の自分の「歩く力」を知ることが、これからの対策の第一歩になります。
ロコモってそもそも何?
ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、筋肉・骨・関節・神経といった「運動器」全体の衰えによって、歩く・立つ・階段を上るといった移動機能が低下した状態を指します。
前回もお伝えした通り、サルコペニアが「筋肉量」に注目した言葉なのに対し、ロコモは骨や関節も含めた「動く力」全体を捉えた、少し広い概念です。筋肉量が十分でも、関節や骨に問題があればロコモに該当することもあります。
自宅でできるロコモ度チェック
ロコモ度を判定する方法として、日本整形外科学会が「ロコモ度テスト」を提唱しています。ここでは、自宅で試しやすい2つのテストをご紹介します。
立ち上がりテスト
下肢の筋力を確認するテストです。以前の記事でも簡単にご紹介しましたが、ここではもう少し詳しい手順をお伝えします。
- 40cmの台に、腕を組んで浅く腰かける
- 反動をつけずに、片脚で立ち上がれるか試す
- 片脚でできない場合は、台の高さを30cm、20cm、10cmと下げながら両脚で試す
40cmの台から片脚で立ち上がれない場合、下肢の筋力低下が疑われます。転倒防止のため、必ずテーブルや手すりなど、つかまるものがそばにある状態で行ってください。
2ステップテスト
歩幅から、下肢の筋力とバランス能力をまとめて確認するテストです。
- スタートラインにつま先を揃えて立つ
- できるだけ大股で2歩歩き、両足を揃えて止まる
- スタートラインから、着地したつま先までの距離を測る
- その距離(cm)を身長(cm)で割り、「2ステップ値」を算出する
2ステップ値が1.3未満の場合、ロコモの可能性があるとされています。バランスを崩しやすいテストなので、周囲に物がない広い場所で、無理のない範囲で行ってください。
チェックの結果が気になったら
チェックの結果、ロコモの可能性が気になった方も、落ち込む必要はありません。ロコモは、日々の運動習慣によって進行を防いだり、改善したりできるといわれています。
次回は、自宅でできるロコモ予防の運動についてご紹介する予定です。今日からできる小さな一歩から、一緒に「歩く力」を育てていきましょう。
まとめ
- ロコモは、筋肉・骨・関節・神経を含む「運動器」全体の衰えによる移動機能の低下
- 立ち上がりテストで下肢の筋力を、2ステップテストで歩幅とバランス能力を確認できる
- 気になる結果が出ても、運動習慣によって予防・改善が期待できる
筋肉や運動器の衰えは、骨にも同時に起こることがあります。骨の状態が気になる方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


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